NoraVR Client
2019.03.01
JQ1ZYC 圏央道友会のHPにJARLの登録を受け固有IDの付加された NoraGateway_v0.1.4a-PR16 とサンプルの NoraVRClientSample.apk が公開されましたので使用してみました。

ホスト側は、RaspberryPi3B+(stretch) / AMBEServer(ThumbDV) / NoraGateway_v0.1.4a-PR16 の組合せです。

アクセス側は、Android5.1スマートフォンに入れたNoraVR Clientと、OCN Mobile ONE(200KBps低速固定)回線の組合せです。

NoraGateway_v0.1.4a-PR16のxml設定ファイル最後の方に、NoraVR設定に関する項目が追加されていますのでコメント化を外して、enable="true" / callsign="JA1QRZ B /
<DV3KServerAddress>192.168.xxx.xxx / <DV3KServerPort>2460 等を環境に応じて設定します。

NoraGateway側のNoraVRC待ち受けポート(デフォルト:52161)のポートフォワード設定もルータ側で行いました。

スマートフォン側で NoraVR Clientを立上げ、[CONFIG] でNoraGateway(NoraVR)のアドレス(ドメイン)/Port:52161/コールサイン等を設定しました。

NoraVR Clientメイン画面の MyCallsign欄 に自局コールサイン、NoraGateway側でリフレクター自動接続をしている場合は、CQCQCQをON、Use GatewayをON にして [CONNECT] をタップにします。この状態で自動接続先のリフレクターが受信出来る様になります。

[SWIPE TO TAKL] の部分を左端から右端にスワイプすれば送信状態になり、マイクで喋った音声がリフレクター側に流れます。
送信中は右回りの [矢印] が出ます。その部分をタップすると[X]マークが出て送信が停止します。

自動接続を設定していない場合、及び接続先を変更する場合は、Use GatewayをON、CQCQCQをOFF にして YOUR CALL の欄に XLX538DL 等の接続コマンドを入力して 送信->受信 の操作をすればアナウンスが流れると共に、Echobackスイッチの横付近に接続先が表示されます。接続後は、CQCQCQをON にして交信します。

CodecTypeは音声品質の良いPCMでテスト交信しましたが、使用帯域の狭いOpus8k等も用意されています。

スマートフォン単体で任意のリフレクター/JARL DSTAR網に出れますが、AMBEServer が必要です。 よって既に自宅等にAMBEServer を立上げ済で、JARL DSTAR網 にも出たい局向けと思います。

NoraVRの使用例としてxmlファイルに4つ記載されていますが資料等未公開ですので、公開サンプルのapkをスマートフォンにインストール、NoraVRの一部機能である「スマートフォンからのDSTAR網、リフレクターへの接続」のみテストしました。


-----------------------2019/03/02 追記-------------------------------

サンプルのapkは接続先の切替がダイレクト入力のみで面倒です。
ルータのポートフォワード設定が必要ですが、ircDDB remote での切替を利用すれば、多少は不便をカバー出来ると思います。
そのうちに接続コマンドをメモリー出来る様に改良されるかな?...と期待しています。<--3/15VerUpで履歴からの入力が可能となりました。

-----------------------2019/03/02 追記-------------------------------

Repeaterコールサイン(JG3EBB A とか JG3EBB D)が違えば同一NoraGatwayソフトでJumboSptot/DVMEGA等のRFノードと同時稼働でも問題無く動作しました。 デフォルトでは自動接続機能はRFノード、もしくは NoraVR のいずれか1つ自動接続可能となっていますが、常時固定接続の設定項目を増やせば、複数自動接続OKでした。
尚、同じリフレクターモジュールにRFノードとNoraVRを接続すると片方しか聞こえない場合がありました。

注意点として、同じAMBEServerにNoraVR/BlueDVAMBE等の同時接続は可能ですが、使用可能は1つなのでNoraVR client使用時、BlueDVAMBE等はAMBEServerとの接続をDisconnect状態にする必要があります。
逆にBlueDVAMBE等使用時は、NoraVR clientとNoraGatewayVRとの接続をDisconnect状態にすると共に、ホスト側NoraGatewayVRの動作を停止する必要があります。

-----------------------2019/03/07 追記-------------------------------

DummyRepeater/BlueDV AMBEで正常に動作しているBaud Rate 230400bpsと遅いDV3000基板のAMBEServerでNoraVRのテストを実施しました。

結果は、230400bpsの場合、送信時に数秒後からケロリが始まり、その後に音声途切れが発生、交信が困難となりました。(原因は不明、バッファ量の問題かな??)

DummyRepeater/BlueDV AMBEは元々230400bps/460800bpsのどちらでも動く様に設計されている様です。
NoraGateway VRは460800bpsで動く様に最適化されているのかな?と考えます。

ちなみに、当局のDV3000基板はジャンパ切替で460800bpsでも動作出来る様に改造しており、460800bpsでAMBEServerを稼働させた場合、NoraVR も問題無く動作しました。

..と言う事で、230400bpsのPortable AMBEServerでのNoraVR動作が気になるところです。
(当局はPortable AMBEServerを所有していませんのでテスト不可です。)

2019.03.01 19:12 | 固定リンク | D-STAR/C4FM etc

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